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 セミナーレポート 2010年4月18日 すこやか塾臨床講座 概論Ⅰ

大阪ではまだ桜が咲いている4月18日、待ちに待った馬場信年先生のすこやか塾臨床講座10回シリーズの記念すべき第1回が大阪緑地公園駅ビルで開催されました。

今回のセミナーは馬場先生とともに練ったセミナーです。カイロプラクティックというものを見直すきっかけになり、初学の方からベテランの方まで馬場先生の30年以上の臨床経験、治療観を余すことなく伝えて頂くことが出来ればと思い開催を決意しました。

セミナーの受講料も10回参加をしやすくするためにあえて各回13000円というお値段にさせていただきました。馬場先生、本当にありがとうございます。

さて、概論Ⅰでは普段あまり触れることの無いテーマ、先天の気や馬場先生の考えるイネイト・インテリジェンスなど詳しく説明をしていただきます。「今、治療観というものが薄れてきてしまっている。カイロプラクティックとは何だろう?ただ便利なだけのテクニックでしょうか?あなた方の治療観を私の話を通じて考えるきっかけにしてほしい」と馬場先生。

日本にカイロプラクティックが紹介されて何十年という月日が流れました。今では書店に行けばカイロプラクティックに関する書籍は溢れていますし、学校も沢山ありますが、馬場先生が勉強を始められた時代は書籍も乏しく、学校もほとんどありませんでした。そんな中でアメリカから書籍を取り寄せ、それを翻訳しながらこつこつ勉強をされた先生のお話にはたとえようの無い重みが感じられました。

また、アメリカのナショナル大学で教鞭をとられたジェンシー先生の言葉「迷ったら、学校に帰りなさい。」を引用され、アメリカのカイロプラクティック大学で行われる「Home coming」のことを紹介されました。馬場先生の考える「迷ったら学校に帰る」ということは基本に立ち返って「解剖学や生理学の原点に帰りなさい」ということだと受講生に熱心に説明されました。

また、施術をするときの心構えとして「一人ひとりと場を共有する」ことの重要性を説かれました。コミュニケーション不足では患者さんとの信頼関係を築くことが出来ず施術もうまくいかないと強調されました。問診時に馬場先生は心因性の場合と判断したときにはその部分には出来るだけ立ち入らないようにするそうで「カウンセラーはやりません」と馬場先生は断言されました。
治療家の先生は、困ってる人をみるとどうしても助けたくなってしまいます。しかし、カウンセリングを行うことは非常に難しく逆効果になることが多いそうです。「自分の仕事はなにか?」という信念をきちんと持っていればぶれない施術が出来るのだと納得させられました。
確かに、勉強でもそうですが先生を信頼していないと「本当にこのままやってうまくいくのだろうか?」と余計なことを考えてしまいうまくいきませんでした。先生と信頼関係ができて一生懸命取り組むと成績もあがり、その結果に更に先生を信頼し頑張ろうと思いました。
関西ではお笑い用語で「つかみが大事」といいますが、まさにそんな感じのお話でなるほどと納得させられました。

馬場先生のセミナーではおなじみの「脱線」・・・・。しかしこの脱線には素晴らしい施術へのヒントが隠されている事を受講生の方も知っておられます。例えば馬場先生が冒頭でこんなお話をされました。「背骨が曲がっている」という言葉が患者さんに「背骨はまっすぐじゃないといけない」という思い込み(呪縛と先生はおっしゃっていました・・・)を与えることになり、施術の邪魔になるとのこと。
機能連鎖で考えれば、背中を曲げて先生のオフィスに駆け込んでくる患者さんの姿勢は痛みからの「逃避」であり背筋を正すと痛みが増してしまいます。逆に逃避の方向に矯正を加えることで症状は改善し背筋が正されるとのこと。

色々なお話を聞いていくうちにあっという間にお昼休みに。お昼休みにも受講生の方が馬場先生に熱心に質問をされ「自らの治療観を見直すきっかけになった。」とお礼を言っておられたのが印象的でした。馬場先生が質問に答えられるとき必ずといっていいほど「ちゃんと家に帰って生理学の本や解剖学の本で自分の言ったことが合ってるかどうか調べてほしい」とおっしゃいます。「なんでも鵜呑み」はいけないと馬場先生。

後半も馬場先生のお話に受講生の方が引き込まれていくのが印象的でした。ここでは紹介できないくらいの内容の濃いセミナーになり、概論Ⅱの内容が非常に楽しみです。シリーズではありますが概論Ⅱからの参加も出来ますのでこの機会に是非、馬場先生のお話を聞いていただき今後の臨床生活にプラスにしていただければ幸いです。次回の開催日は7月25日になります。皆様のご参加お待ちいたしております。